そら豆
へっぷり豆。
祖父はそら豆のことを、
そんな下品な名前で読んでいた。
そら豆を食べるとよくおならが
でるからだそうだが、
私の中でその下品な名前が
しみついてしまい、
人前で言わないよう
気をつけなければいけない。
祖父母が作ったそら豆を
茹でてもらって食べたことは
何度もあった。
しかし自分で調理したことは
一度もなかった。
しかし最近スーパーで見るたび
気になっていた。
茹で方を調べると、
思いの外簡単だったので
今日ひと袋買ってみた。
多いかと思ったけど
サヤを割ると実はひとつのサヤに
せいぜい2つしか入ってなくて
大した量にはならなかった。
贅沢な羽毛布団に包まれてるように
サヤが分厚い。
切れ込みを入れて、濃いめの
塩水で2分ちょい茹でたら完成。
皮を押すとツルンと中身が出てきて
ほんのり塩味でほくほく美味しい。
豆のモサモサ感がなくていい。
グリルでも焼いたが茹でたほうが
好みだった。
そのうちスーパーからは
消えてしまうのだろう。
旬のものを味わうことを
知ってると、
楽しいなと思った。
ちなみに、残念なことに
オナラが止まらない。